【愛知県委託事業】フィリピンの理系人材と愛知県企業をつなぐ交流事業がスタート!Mapúa大学・PUPの学生が11月に来日します。
目次
― フィリピンのトップ理系大学の学生・教員と、愛知県のものづくり企業が出会う4日間 ―
愛知県は、県内企業の人材確保を支援する取組の一環として、フィリピンの理系人材と県内企業をつなぐ交流事業「Aichi Manufacturing Discovery Tour(アイチ マニュファクチュアリング ディスカバリー ツアー)」を初めて開催します。このたび、ARCH plusは愛知県から委託を受け、本事業の運営を担当することになりました!
2026年11月23日(月・祝)〜26日(木)には、フィリピン・マニラにあるMapúa(マプア)大学とPUP(フィリピン工科大学)の学生・教員の皆さまが来日し、県内企業の見学や交流会に参加します。
本記事では、事業の背景や両大学の紹介、そして11月24日・25日に開催する交流会についてご案内します。
フィリピンの理系人材と愛知県企業の架け橋に
本事業の目的は、フィリピンの理系人材に愛知県の企業を知ってもらうこと、そして県内企業の皆さまにフィリピンの理系人材と直接出会っていただくことです。
「フィリピンの理系人材って、どんな人たちなんだろう?」
「学生たちから見た自分の企業は、どう映るんだろう?」
「いきなり採用は難しいけれど、まずは話してみたい…」
そんな企業の皆さまにこそ、ぜひ参加していただきたい取り組みです。
ARCH plusはこれまで、フィリピン人材の採用支援、日本語教育、来日後の生活・就労・定着支援を一貫して行ってきました。その経験を生かし、大学と企業の双方にとってプラスになる出会いの場をつくってまいります。
なぜ今、愛知県がフィリピンの理系人材に注目するのか
▶ものづくり県・愛知で進む人材不足
愛知県は、製造品出荷額等が46年連続で全国1位(2023年)の、日本一のものづくり県です。一方で、県内の労働力人口は2040年までに約37万人(9%)減ると見込まれており、人材の確保は県内企業にとって大きな課題となっています。
こうした中、愛知県で働く外国人労働者は年々増え、2025年10月末時点で約25万人と全国2位になりました。特に近年は、専門的・技術的分野の在留資格で働く外国人が急増し、製造業やIT業界など幅広い分野で活躍しています。
出典:愛知県「愛知県の工業(2023年経済構造実態調査)」、愛知県労働局就業促進課「フィリピン人材雇用スターターガイド」(2026年7月)
▶「現場人材」ではなく、「将来のエンジニア候補」
今回来日するのは、大学で機械工学・製造工学・電気/電子工学を学ぶ学生の皆さんです。卒業後は、在留資格「技術・人文知識・国際業務」で、設計・生産技術・品質管理などのエンジニアとして活躍することが期待される人材です。
参加学生は日本での就職に意欲的です。また、フィリピンでは多くの大学が6〜10か月程度のインターンシップを卒業要件にしており、海外企業でのインターンシップを希望する学生も多くいます。インターンシップを経て、卒業後に正社員として採用されるケースもあります。
出典:愛知県労働局就業促進課「フィリピン人材雇用スターターガイド」(2026年7月)
▶若く、英語が話せて、長く働くフィリピン人材
- 豊富な若手人材:フィリピンの年齢中央値は24.5歳で、日本(約49歳)の半分です。
- 高い英語力:英語が公用語で、英語能力指数「EF EPI 2025」では世界第28位・アジア第2位です。海外取引や海外のお客様への対応など、企業のグローバル展開での活躍も期待されています。
- 定着につながる仕組み:フィリピン政府は、海外で働く自国民を守るため、本人への高額な手数料負担を禁止し、受入企業の雇用条件も事前に審査しています。2024年の技能実習生の失踪率は、フィリピン国籍で0.1%と、他国籍と比べて低い水準です。
出典:愛知県労働局就業促進課「フィリピン人材雇用スターターガイド」(2026年7月)(原典:JICA「フィリピン国別分析ペーパー」2024年3月改訂、PSA(フィリピン統計局)2024年、EF英語能力指数(EF EPI)2025、出入国在留管理庁「技能実習生の失踪者数の推移(2024)」)
フィリピン人材を受け入れている県内の製造業の企業からは、「技術を理解し、英語でも説明できる人材が育ったら強い」と考えて受入れを決め、今では「現場に欠かせない存在」になっているという声も寄せられています(愛知県「フィリピン人材雇用スターターガイド」より)。
こうした背景から、愛知県では今回の交流事業のほかにも、フィリピン人材の特色や受入れの手続きをまとめた「フィリピン人材雇用スターターガイド」を発行しています。スターターガイドは愛知県のホームページからダウンロードできるほか、11月25日の交流会でも配布します。
Mapúa大学・PUPってどんな大学?
今回来日するのは、どちらもフィリピン国内トップクラスの大学です。アジアの大学ランキング「QS Asia University Rankings 2026」では、フィリピンから35校がランクインし、Mapúa大学は国内7位、PUPは国内8位に入っています。
出典:PhilSTAR Life「UP, Ateneo, 33 more PH universities make 2026 QS Asia University Rankings」
▶Mapúa大学(Mapúa University)【私立】
1925年に、フィリピン初の登録建築家であるトマス・マプア氏が創立した、フィリピン最高峰の工学・技術大学です。約1万人の学生が学び、マニラの歴史地区イントラムロスにメインキャンパスがあります。
フィリピンの高等教育委員会(CHED)から、国内で最も多くの工学プログラムが「センター・オブ・エクセレンス(卓越した教育機関)」に認定されているほか、東南アジアで初めて米国の技術者教育認定機関ABETの認定を取得しました。実践的な教育を通じて、多くの優秀な人材を輩出しています。
今回は、機械工学・製造工学を専攻する学生10名と教員等3名が来日します。
▶PUP(Polytechnic University of the Philippines/フィリピン工科大学)【国立】
PUPは、1904年にマニラビジネススクールとして創立され、1952年に大学(フィリピン商業大学)、1978年に国立大学となった、100年以上の歴史を持つ大学です。マニラのサンタメサにメインキャンパスがあります。20以上のキャンパスで10万人を超える学生が学ぶ、学生数フィリピン最大の大学です。低い学費で幅広い学生に高等教育の機会を提供しており、産業界との連携などを通じて、実践力の高い技術者を育成しています。
今回は、機械工学・電気/電子工学を専攻する学生5名と教員等2名が来日します。
大学を訪問して感じたこと
これまで私たちはMapúa大学とPUPを訪問し、大学の先生方と打ち合わせを重ねてきました。
その中で強く感じたのは、学生の皆さんも先生方も、今回の来日を本当に楽しみにしてくださっているということです。
「日本の企業ではどんな仕事をしているの?」「愛知県ではどんな暮らしができるの?」
打ち合わせのたびに、たくさんの質問をいただきます。
▶日本への高い興味・関心
大学の皆さんとお話しする中で、日本に対して非常に高い興味・関心を持っていることを実感しました。
これまでドイツをはじめ、他国での海外研修プログラムに参加した実績がある大学からも、「今回のプログラムは、大学にとっても学生にとっても、将来につながる良いきっかけになるのではないか」と、前向きな声を多くいただきました。日本という国そのものが、先生方や学生にとって大きな関心の対象であり、将来の可能性を広げる存在になっているのだと感じました。
そして、私たちのチームにフィリピン人スタッフがいるだけでも、皆さんとても喜んでくれていました。
▶どこへ行っても感じた、おもてなしの心
大学や行政、訪問先の企業など、どこへ行っても、フィリピンの皆さんの「歓迎したい」「相手に喜んでもらいたい」という気持ちが強く伝わってきました。
手土産や食事の用意をはじめ、細かなところまで相手を思いやる姿勢があり、訪問する側を心から歓迎してくださっていることを感じました。その温かいおもてなしに触れ、フィリピンの皆さんの人の良さや、相手を大切にする文化を改めて実感しました。
オンラインでは伝わりにくい人柄や意欲も、実際に会って話せばよくわかります。学生の皆さんにとっても、愛知県のものづくりや企業の現場を自分の目で見られる貴重な機会です。私たちも、学生・教員の皆さまを愛知県にお迎えできる日を心待ちにしています!

▲ Mapúa大学の先生方と(2026年9月)

▲ PUPの先生方と(2026年9月)
来日プログラムの概要(11月23日〜26日)
3泊4日の滞在中、学生・教員の皆さまは次のようなプログラムに参加します(予定)。
- 県内ものづくり企業の見学(3社程度)
- 県内在住のフィリピン人との交流会(11月24日)
- 県内企業の経営者・人事担当者との交流会(11月25日)https://www.pref.aichi.jp/press-release/networkingevent-2026.html
- 産業観光 など
【11月24日(火)】在日フィリピン人・日本語教師との交流会
愛知県で暮らすフィリピン人の皆さんと交流し、学生の皆さんに愛知県での生活や働き方を具体的にイメージしてもらう会です。
▶プログラム内容
- 県内在住のフィリピン人との交流(仕事や暮らしのリアルなお話)
- 日本語教師との交流(日本語学習や、日本でのコミュニケーションについて)
▶開催概要
- 日程:2026年11月24日(火)
- 時間:18:00〜(予定)
- 会場:SACHI International School
【11月25日(水)】フィリピンの理系大学生との交流会
県内企業の皆さまが、Mapúa大学・PUPの学生・教員の声を直接聞ける交流会です。
「学生は日本の企業のどこに魅力を感じるのか」「どんなキャリアを思い描いているのか」。採用を考えるうえで知りたいことを、学生本人に聞いてみませんか? 将来の採用を視野に入れて、お互いを知るための絶好の機会です。
▶プログラム内容
①フィリピンの大学の卒業生が活躍する企業の事例紹介
フィリピンの大学の卒業生を雇用している県内企業のご担当者から、フィリピン人材の強みや、雇用にあたっての難しさ・工夫を本音で語っていただきます。
②学生による企業見学の報告
学生たちは交流会の前に、県内のものづくり企業を3社ほど見学します。学生の視点から、県内企業の魅力やキャリアに対する考え方を語ってもらいます。
③学生・教員との意見交換(自由歓談含む)
参加企業の皆さまと学生・教員が、将来の採用を視野に入れて率直に意見交換できる時間を設けます。
※通訳あり/軽食あり
▶開催概要
- 日程:2026年11月25日(水)
- 時間:18:30〜21:00(途中退席可)
- 会場:STATION Ai 1階 イベントスペース(名古屋市昭和区鶴舞一丁目2番32号)
- 対象:愛知県内に事業所を有する中堅・中小企業の経営者・人事担当者等
- 定員:80名(申込先着順)※申込多数の場合は、1社あたりの人数を制限する場合があります
- 参加費:無料
- 申込期限:2026年11月13日(金)17:00まで
参加方法
専用のWebフォームからお申し込みください。
▶参加申し込みはこちらへ:https://docs.google.com/forms/d/e/1FAIpQLSdZqqHWvm7geSOcl0zNsk1JMNKVYXqpnYVkLoq7Rx48xL6rRw/viewform
※お申し込み後2営業日以内に、受付確認のメールをお送りします。メールが届かない場合は、052-870-5076までご連絡ください。
▶愛知県のお知らせページはこちら:https://www.pref.aichi.jp/press-release/networkingevent-2026.html
▶主催・運営
主催:愛知県 | 運営:ARCH plus株式会社
ARCH plusへのお問い合わせ
交流会へのご参加や本事業についてのご質問は、お気軽にARCH plusへお問い合わせください。
電話:052-870-5076(平日9:00〜18:00)
メール:info@arch-plus.co.jp
次回のブログでは、学生たちを迎える準備の様子をお届けします。

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