外国人介護士はフィリピン人が人気!!〜日本の介護現場の即戦力へ~
介護士の人手不足が加速する中で、現在多くの外国人介護士が日本の介護業界で活躍しています。その中でもフィリピン人介護士が現在多く活躍し、人気を集めていることはご存知でしょうか。
それでは、なぜフィリピン人が人気なのかご紹介していきましょう!
◯日本人に親しみやすい外見
フィリピン人は、日本人にとって馴染みやすい外見と言われています。
その理由として、
【髪の色】:メインは黒色です。一部茶色っぽい黒髪も稀に見かけることもありますが多くのフィリピン人の髪の色は黒髪が多いです。
【瞳】:茶色や黒色が多いです。目は大きくアーモンド型をしているのも特徴です。
【眉毛】:濃く太い方が多いです。トレンドとしてフィリピン人の若い女性は濃く太い眉毛にメイクする方も増えています。
【鼻】:ほとんどのフィリピン人は鼻が低いのが特徴です。鼻の先端は丸みを帯びており通常より大きく見えることがあります。
【身長・体型】:男性の平均身長は163.5センチ、女性の平均身長は151.8センチとなっており、身長が低いことが特徴でもあります。ちなみに、世界平均身長ランキングではフィリピンは世界第61位、日本は世界第38位となっております。
外国人といえば身長が高く、体格も良いイメージがありますが、日本人と同じような身長というのも親しみやすく、要介護者の方からしても受け入れやすい要因ではないでしょうか。
またフィリピン人は太っている方が多い国でもあります。その理由の一つとして食生活が挙げられます。入国当時、最初は太っていても日本で働き始めると食生活も改善され、環境の変化もあり、健康的な体型になる方も多くいます。
◯若い働き手が多い
フィリピンは現在20代~30代の層が多く世界でも珍しい若々しい国です。
国民の約6割が30歳未満で若い働き盛りの人材が多く確保できるのが特徴です。
フィリピンの人口は約1億900万人ほどで日本に次ぐ世界13位です。(2020年統計)
フィリピンは日本の少子高齢化とは反対に人口が増え続けておりその結果、将来的には日本の人口を抜くと予想されています。
また、一昔前に新興国として経済成長してきた中国・台湾・タイ等の国も今では少子高齢化に悩まされている中、フィリピンは若い人材を今後もリクルートしやすい社会という強みもあります。
◯フィリピン人の性格
フィリピン人は本当に親切!と言われております。
基本的に初対面の人と接することに抵抗のない人が多いです。
そしてなにより明るい!
常に笑顔で楽しそうにしているので、いつも幸せそうに見えます。
そんなフィリピン人を見ていると、こちらまで幸せな気持ちになります。
初対面の人でも気軽に話せる社交的な人が多いので、その持ち前の明るさで接する為、要介護者にとっては脳の活性化に繋がるケースもあるそうです。
また、楽しいことが大好きなフィリピン人なので、施設でのイベントで利用者様に歌を披露するなど、場を和ます事も得意です。
そして良い意味でプライドが高い事も特徴であります。
仕事を覚え、慣れてくるとそれぞれプロフェッショナル意識が芽生え、プライドを持って積極的に仕事を行うことで向上心も高くなります。
お互いに尊敬し合い、切磋琢磨することで日本人スタッフとも良好な関係が築け、職場の活性化にも繋がると思います。
◯英語が公用語
フィリピンの公用語は英語(+タガログ語)です。
人口約1億人の内、9割以上が公用語として英語を使用していると言われています。
小さい頃から英語を学び、小学校のうちから徹底した英語教育が行なわれており、数学・理科等の教科は全て英語の内容で行っている事からほとんどのフィリピン人が英語を話せます。
小学校を卒業するまでには英語力をつけて将来、英語圏の国で就労することに備える対策としてフィリピン政府機関に基づくものからきているそうです。
英語が話せるのでコミュニケーションも他の国と比べて取りやすい事も評価の一つです。
世界88カ国の英語力の国別ランキングで、フィリピンは14位、東南アジアではシンガポールに次ぐ2位を取得しており、結果英語力が高い国として位置付けられています。
ちなみに・・・
先ほどもご紹介した通り、フィリピンの公用語は2つですが、フィリピンには172種類の言語が存在し、約7000もの島があるフィリピンでは、それぞれの地域で独自の言語が発達したと言われております。
同じフィリピン人同士でも理解不能・・ということも多々あるそうです・・
◯年長者を敬い家族を大事にする
フィリピンの家庭は大家族である場合が多く、妹や弟の面倒を家族みんなで見るため、独身の若い人でも子育てに慣れている人が多くいます。
また年長者を敬い、両親が年を取ったら子供たちが養うのが当たり前とされています。
家族のつながりがとても強いところは、フィリピン人の国民的な性格です。
家族で過ごす時間を大切にしたいのがフィリピン人です。
一昔前の日本にあった家族の絆の強さが、今現在もなおフィリピンでは存在します。
そして、フィリピン人が家族を大切にしていることを最も顕著に表しているのが、海外出稼ぎ労働者の存在です。国民の10人に1人に当たる約1,000万人が海外に居住しているとも言われています。
多くの若いフィリピン人は、欧米や中東、アジア諸国へ出稼ぎに行き、母国にいる家族へ毎月送金をしています。
その送金によってフィリピン経済の10%が確保され支えられていると言われているぐらい出稼ぎは盛んです。大好きな家族と離れ異国で働くということは簡単なことでは無いですが、
それでも家族にもっと良い暮らしをさせてあげたいと思い、必死でお金を稼ぐのです。
○「フィリピーノ・ホスピタリティ」おもてなしの精神
これはフィリピン人を一言で表す言葉です。
初対面の人でも暖かい心を持ち、親切にするおもてなし、また滅多なことではへこたれない強い精神面、陽気で明るく笑顔を絶やさない国民性を表しています。
フィリピン人の多くは、自分のために働くのではなく兄弟や家族のために働いている人がほとんどです。
日本よりシビアな学歴社会のため、兄弟の学費援助をしたり、生活が苦しい家族をサポートする優しく勤勉な一面も持ち合わせているので、これが優しさやホスピタリティの高さの由縁かもしれません。
また「ホスピタリティ(hospitality)」の意味は、「手厚いおもてなし」や「おもてなしの心」という意味で、日本のおもてなし精神と似たような国民性がより日本人の好感度を取得します。
この「フィリピーノ・ホスピタリティ」が、フィリピン人介護士を雇用するメリットのひとつでもあり、日本人が惹きつけられる理由の一つかもしれません。
◯フィリピン人にとっての日本の介護業界とは・・
フィリピン人にとって日本の介護業界は母国よりも給与が高く、慢性的な人手不足であることから人気の職業となっています。
そして年長者を敬うことが根付いているフィリピン人は、ご老人の看護、介護をすることに抵抗はなく、むしろ役立てることにとても充実感を感じています。
またフィリピン人にとって日本は住みやすく働きやすい国としても人気です。
日本の介護現場とフィリピン人介護士は両者にとってプラスの関係であるのです。
海外へ出て労働することがあたりまえなフィリピン人にとって、経済的に豊かなだけでなく、距離的にも近い日本は魅力的な働き場所であると言われております。
◯実際に介護施設で働いているフィリピン人介護士と接して・・
私が訪問する施設で働いているフィリピン人介護士は、本当にみんな明るくポジティブな思考を持っており、私はいつも元気をもらっています。
異国の地で日本人でも大変な介護の仕事を行い、仕事を覚えながら日本語も取得し、人間関係も構築していかなくてはいけない・・大変な事です。
それでも持ち前の明るさと忍耐強さ、自分の仕事にプライドを持って行なうことで常に学ぶ姿勢で仕事に取り組み、その姿をみた日本人スタッフの活性化に繋がっていると私は感じています。
日本の介護現場は人材不足が加速し、笑顔がどんどん消えかけているとも言われております。日本人に親しみやすい容姿、底抜けに明るい性格、おもてなし精神の国民性、フィリピン人介護士がいることで、日々の忙しさに追われ日本人スタッフが忘れかけていた「初心」を思い出すきっかけとなり、職場の活性化に繋がるのではないでしょうか。
私自身も、みんなの姿勢から学び負けてられない!と会うたびに向上心が芽生えてきます。交代制のシフトで夜勤も行っているフィリピン人介護士もいて、とても疲れているなと感じることもありますが、彼女たちは言いました。
「もっと要介護者様の役に立ちたい」
「日本人スタッフの皆さんと一緒に施設の助けになりたい」
「要介護者様の笑顔は私のエナジーになる」と。
愛する家族のため、要介護者様の笑顔のため、一緒に働く仲間のため、常に相手の事を考えて行動をするフィリピン人介護士を雇用し、ぜひ「フィリピーノ・ホスピタリティ」を肌で感じてみてはいかがでしょうか。
介護福祉士の資格を取得している外国人はあまり多くはありませんが、日本の技術を沢山学び、積極的に介護福祉士の資格にチャレンジし、沢山の外国人介護福祉士が増えればこれからの日本の介護業界が更に明るい未来へと発展していくのではないでしょうか。
この記事へのコメントはありません。