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外国人雇用制度の知識

技能検定試験~事前のチェックと準備が合格への第1歩~

技能実習生を受け入れている実習実施者(受入企業)が、不安を感じている1つとして、技能実習評価試験の存在があるのではないでしょうか・・

また、技能実習生3号移行(4年目・5年目)を希望している実習実施者(受入企業)にとって、試験の結果は優良の配点にも関係してくる項目でもありますので、実習生の合格には本人同様プレッシャーを感じることかと思います。水際対策も徐々に緩和され、実習生の入国もじきに始まってきます。

いざ入国が始まってから試験に関して慌てない為にも、技能検定試験について少しでもご参考頂ければ嬉しく思います。

なぜ技能検定試験が必要なのか・・・?

技能実習計画では、技能実習の目標として技能検定または技能実習評価試験に合格することを記載することとなっています。

〇第1号技能実習の目標:基礎級の学科試験、実技試験に合格すること
〇第2号技能実習の目標:随時3級の実技試験に合格すること
〇第3号技能実習の目標:随時2級の実技試験に合格すること

技能実習制度では、実習実施者(受入企業)は、監理団体の指導のもと、技能実習を通じて、技能検定に合格する水準まで技能実習生の技能を向上させることを目的とする必要があります。そのレベルに到達しているかを評価するために、試験が設けられています。

※技能実習法に記載の「外国人の技能実習の適正な実施及び技能実習生の保護に関する法律」(第8条第2項6号)

検定試験には、基礎級(初級)・ 随時3級(専門級)・ 随時2級(上級)の3つがあり、どの試験も、学科と実技があります。

・基礎級(初級)は1号技能実習計画満了の3ヶ月前までに、
・随時3級(専門級)は2号技能実習計画満了の6ヶ月前までに、
・随時2級(上級)は3号技能実習計画満了までに受験が必要となります。

入国後、実習開始から約半年後に基礎級(初級)の試験を受験します。

1号から2号に移行する際の基礎級試験(初級)の場合は、学科と実技の両方の合格が必須であり、不合格の場合は2号に進めないだけではなく、最悪の場合は本国へ帰国という厳しい評価に当たります。日本で長く技術を学ぶためにはこの基礎級(初級)は必ず合格しないといけない重要な試験となり、最初の難関です。

でも、安心して下さい!!いつも通り落ち着いて試験に望めば必ず合格出来る試験です。

また試験に落ちてしまった場合でも、1回のみ再試験を受けることができます。

ARCH plus協同組合で受入れている技能実習生の合格率は現在100%です。
事前準備をしっかり行い、試験対策のサポートをして頂ければ大丈夫です!
受け入れから帰国までの流れは、一覧をご参照下さい。

試験の概要

それでは職種別に試験の概要や注意点を見ていきましょう!

介護

試験名称
介護技能実習評価試験
【初級】、【専門級】、【上級】、の試験になります。

実施機関
一般社団法人シルバーサービス振興会

受験対象者
【初級】
技能実習制度の介護職種に関し、6ヶ月以上の実務の経験を有する者
【専門級】
技能実習制度の介護職種に関し、24ヶ月以上の実務の経験を有する者
【上級】
技能実習制度の介護職種に関し、48ヶ月以上の実務の経験を有する者
※入国後講習の期間は含めません。

◯合格ライン
学科試験(得点合計が満点の65%以上)
初級 :真偽法20問   60分
専門級:真偽法30問   60分
上級 :多肢選択法50問 90分

実技試験
・得点合計が満点の60%以上
・0点となった試験課題がない
・すべての評価項目を実施している

◯目標のレベル
・初級 
指示の下であれば、決められた手順等に従って、基本的な介護を実践できるレベル
・専門級 
自ら、介護業務の基盤となる能力や考え方等に基づき、利用者の心身の状況に応じた介護を一定程度実践できるレベル
・上級 
自ら、介護業務の基盤となる能力や考え方等に基づき、利用者の心身の状況に応じた介護を実践できるレベル

試験の内容に関しては、シルバーサービス振興会のHPに記載してありますので、特に技能実習指導員の方は事前に情報を把握しておく必要があります。
http://www.espa.or.jp/internship/professional/#exam_task

自動車整備

試験名称
外国人技能実習評価試験 
【初級】【専門級】【上級】の試験になります。

実施機関
一般社団法人 日本自動車整備振興会

受験対象者
【初級】
実務経験2ヶ月以上
【専門級】
2号技能実習の開始日から実務経験16ヶ月以上
【上級】
3号技能実習の開始日から実務経験12ヶ月以上
※入国後講習の期間は含めません。

◯合格ライン
学科試験
(初級:60%以上の正解数)  
初級 :真偽法20問   60分
(専門級、上級:65%以上の正解数)
専門級:真偽法30問   60分
上級 :多肢選択法40問 80分

実技試験
(初級、専門級:60%以上の得点)
初級(30分)、専門級(33分) 製作等作業試験
(上 級:60%以上の得点)
上 級(50分)製作等作業試験+判断等試験
※ただし、上級の場合にあっては、製作等作業試験、判断等試験のいずれかの得点が40%未満の場合は不合格とする。

◯目標のレベル
・初級
職種ごとの基本的な業務を遂行するために必要な基礎的な技能及びこれに関する知識のレベル
・専門級
職種ごとの初級の技能労働者が通常有すべき技能及びこれに関する知識のレベル
・上級
職種ごとの中級の技能 労働者が通常有すべき 技能及びこれに関する知識のレベル

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その他の職種編

※全てではありませんので、各職種毎にご確認ください。

試験名称
技能検定 
【基礎級】【随時3級】【随時2級】の試験になります。

実施機関
職業能力開発協会 (各都道府県) 【都道府県方式随時試験】
ビルクリーニング職種(公益社団法人全国ビルメンテナンス協会)、機械保全職種(公益社団法人日本プラントメンテナンス協会)の2職種は厚生労働大臣が指定する指定試験機関が実施するものとなっており、試験実施場所、実施時期はそれぞれ異なっていますので、ご注意下さい。【指定試験機関方式】

受験対象者
【初級】
技能実習生であること
【随時3級】
基礎級に合格した者
【随時2級】
基礎級及び当該検定職種に係る3級の実技試験に合格した者

【対象職種】
技能実習制度で、技能検定を活用しているものは現在、55職種88作業あります。
技能検定と技能実習評価試験をあわせて85職種156作業が、第2号技能実習等への移行対象職種 (2年目以降の技能実習ができる職種)となっています。(令和3年3月16日時点)

◯合格ライン
学科試験(概ね60~70/100以上で合格)
基礎級: 二者択一式 20問 概ね60分以内
随時3級:二者択一式 30問 概ね60分以内
随時2級:二択、四択併用 50問 概ね100分以内

実技試験(いずれも60/100以上で合格)
基礎級: 原則1時間以内
随時3級:2~3時間程度
随時2級:3~6時間程度

各試験の過去問に関して・・試験対策!!

介護職種

シルバーサービス振興会のホームページに試験の1回分の過去問が掲載されています。
技能実習生は事前に過去問を勉強して試験内容に慣れておくことが重要になります。
初級から専門級、専門級から上級になるにつれ、難易度も上がり技能実習生本人が内容を理解し介護を行うことができるか評価されますので、ポイントを押さえ、しっかり受験対策をして本番を迎える準備をすることが重要になります。

https://www.espa.or.jp/internship/beginner/#exam_task

自動車整備職種

こちらは過去問ではありませんが各試験の問題例が、学科・実技ともに掲載されておりますので、試験前は必ず目を通し、問題に慣れておく準備をして下さい。

※下記、URLより過去問をダウンロードしてご活用下さい。

https://www.jaspa.or.jp/mechanic/expat/

その他の職種

下記のサイトより、学科試験については公開用試験問題とその答え、実技試験については試験問題が以下のサイトで公開されているので、ぜひ活用してください。

https://www.kentei.javada.or.jp/

検定試験を行なう際の、注意点!!

技能検定委員の選任!!


試験を行なうにあたり、試験の監督・評価を行なう技能検定委員の選任を行なう必要があります。
ただし、介護職と自動車整備に関しては、各実施機関が選任した方が当日担当してくれるので選任の必要はありません。
しかし、その他の職種に関しては、実習実施者(受入企業)が技能検定委員の選任を行わなければなりません。各都道府県協会のルールにもよりますが、なかには協会が紹介してくれる場合もありますが、基本的には実習実施者(受入企業)が選任する必要である事をご認識下さい。

技能検定委員の選任に関しましては、それぞれ選任基準が設けられている為注意が必要です。

また、中立的立場にある者とすることから、受検者の所属する企業(グループ会社・親族会社・OB/OG等)の者は、選任の対象にはなりませんのでご注意下さい。

技能検定委員の選任を行なう際は、協会が定める選任基準を必ず確認し、事前に選任できる方を探しておく準備をしておくことがとても重要になると思います。

また、技能検定委員と合わせて、技能検定補佐員の選任も必要です。補佐員とは試験を円滑に行なう為の補佐役です。こちらは受験者の所属する企業からの選任が可能ですので、基本的には実習指導員の方を選任することが望ましいでしょう。

機材の準備と確認!!

実技試験で、技能検定委員が監理団体等の用意した試験会場に到着したところ、必要な機材が用意されておらず、試験が実施できない事がときどきみられるそうです。事前に必要な機材を確認し、不足しているものがないかを確認、準備をして下さい。必要な機材の確認は協会に問い合わせすることも可能です。
また、実技試験において、使用できる工具、器具、材料等が限定されている場合がありますので、こちらも早い段階で確認の上、技能実習生がそれらの工具等を使って問題なく作業ができるかどうか確認することも重要です。

試験日の変更はしない!!

技能実習計画に定めた技能検定の合格は技能実習生にとっても、実習実施者(受入企業)にとっても最優先事項ともいえるものです。実技試験の試験日について「忙しいからその日は受けられない」ということが無いよう、業務を調整し、技能実習生が必ず受検できるよう配慮をお願い致します。

最後に・・事前の準備は入念に!!

協会によっては都道府県内に技能実習生がいても、その実習生に対応する職種の随時試験を行っていない場合があります。 監理団体、実習実施者(受入企業)は、早い段階で都道府県内での検定が実施されているか確認し、実施されていない場合は協会又は他の都道府県の協会に相談する等、早めに準備をしてください。基礎級の場合はかなりの都道府県で技能検定が実施できますが、随時3級、随時2級については、実技試験を実施するために必要な設備等が大がかりになり、実施できる都道府県が限られますので、受検の際に慌てることのないよう、早い段階で準備をしてください。都道府県方式(随時試験)の場合、都道府県で実施しているかどうかは、以下のページから、都道府県別実施公示状況を見て確認を行なうことが出来ます。

https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_11513.html

各職種で、試験の実施方法は様々ですが、事前のチェックと準備をしっかり行うことで、余裕を持って取り組むことができると思います。

過去問を活用し試験問題に慣れること、いつも通りの作業を行えば必ず合格できる試験だと思いますので、慌てずに取り組んで頂ければと思います。

検定試験は技能実習生が日本で習得し学んできた事がかたちになり、今後のキャリアアップに繋がる重要な試験です。みなさんの支援で合格へぐっと近づけます。 各試験実施機関のHP一覧もご参考頂き、検定試験を控えている技能実習生をサポートして頂ければと思います。

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