ARCH plusが大事にしている思い
ARCH plusの代表 瀬戸でございます。
設立に至った背景そして、弊社が大事にしている思いについてお話させていただこうと思います。
目次
ARCH plusという名前の由来
元々、社名は英字表記にしようと思っていました。取引先であるフィリピンの会社が読みやすいことはもちろん、就労斡旋する外国人の方にも覚えてもらいたかったからです。
特に技能実習生は、自分の監理団体の名前が何なのかわかっていない子も多いです。本来、困ったときに相談をする団体であるにも関わらず、です。
「Kumiaiの人が○○って言ってる」「いつもくる人が変わった」
このような話を聞いて、やっぱり彼らにも仕組みをわかってほしいし、その上で多くの会社が彼らの就職に関わっていること、サポーターがたくさんいることに気づいてほしい、そのために社名を覚えてもらいたいと思い、英字表記にしました。
ではなぜARCH plusなのか。
それは日本の企業様にコンセプトをイメージして頂きたかったからです。
架け橋 = ARCH
プラス = plus
フィリピンと日本の架け橋になって、双方にプラスをもたらす。
経済を活性化するとか、人材紹介会社です!というイメージよりも、「企業にも、労働者にもプラスになる出会いをくれる会社」というイメージを持っていただきたく、この名前にしました。
設立に至る背景①
元々IT企業で働いていた私にとって、人材サービス系の仕事は未知の世界でした。ただ、フィリピンに関しては、父が長くフィリピンで工場を経営しており、まだ記憶のない小さい頃からしばしば訪れていた国なので、思い入れがありました。
そんな父から、「フィリピンでは日本で働きたい人材が多くいる。人手不足で仕方なく雇われる人材ではなく、企業にとってかけがえのない人材に育成したいから学校を作る。」と聞き、興味が湧きました。
前職でチーム組織作りを任されていた時、「人材は適材適所でなければ活躍できるものもできなくなる。逆に、適材適所に行った途端、活躍できることもある。」「不適合の場合、その人材はチームにとって、プラス0.1人の工数どころか、マイナスにも、最悪だと癌にもなりえる。」ということを痛感していたので、父の考えに深く共感しました。いわゆる中途採用と違って、学校教育からできるのであれば、就労斡旋側から、双方マッチする斡旋、教育ができることに期待を覚えました。
設立に至る背景②
もう一つの背景として、フィリピンの学校を見学した時の生徒達との会話からワクワクを感じたことにあります。
私は海外旅行が大好きで、かれこれ50カ国ほど旅しています。そこで出会った人や今でも友人関係が続いている人から、「日本は素晴らしい国だね!」と言われたり、「日本に行ってみたい」と言われたりすることに対して喜びを感じます。学生の頃は、日本を旅行する外国人に、無料ガイドするボランティア団体に加盟し、「日本を知ってもらうこと」を楽しんでいました。
フィリピンの学校を訪れた時、そこにいる生徒全てが日本に行くことに対してとても高揚しており、希望に満ちあふれている様子を見て、「彼らが日本で幸せな仕事、生活ができればいい」と心から思いました。
大事にしている思い
こうした背景から、ARCH plus協同組合、ARCH plus株式会社を設立しました。
(株式会社では技能実習生を斡旋する監理団体になれないため、2社に分かれています。)
入国前に徹底していることは該当職種の技術教育と、日本での生活をイメージした文化/生活様式の教育です。このため、職種は「自動車整備」「自動車鈑金」「介護」に限られます。(建築は一部の職種に限り、協定している学校にて教育可能です。)
例えば自動車整備であれば、タイヤ、オイル交換はもちろん、ハイブリッドの電子配線まで教育します。フィリピンにはハイブリッドの車なんてありませんから、もし教育しなければ日本に行って初めて目にすることになってしまいます。多くの技能実習生の場合はそうなりますが、経験はなくとも、母国語で教わってくるかどうかで実習生の理解度、そして企業の教育コストは大きく変わります。
介護の技術は施設によって大きく異なることが多いようなので、介護の言葉を中心に教育するとともに、パーソナリティをしっかり検査しています。フィリピン人の多くは、笑顔が多くホスピタリティに溢れているので問題ありませんが、学校での共同生活において介護に不向きな性格だと判断した場合は、採用を取りやめます。
また、学校は全寮住み込み制で、寮の掃除の仕方、同じ企業に採用されたメンバーでの共同生活を通し、日本の生活様式を教えます。
これらは、受け入れる企業にとってトラブルを減らすためはもちろん、実習生にとって、夢の日本に行けたけど、思っていたイメージと違う、と落胆させないために厳しいことも徹底して教育します。
同時に、入国後は仕事だけではなく彼らが「存在意義」を感じられるように、英語を話したい日本人とマッチングし、ガイドツアーを行ったり、地域のスポーツチームを紹介したりします。日本人だと気づきませんが、外国人にとって日本で遊ぶ場所や新しいコミュニティを見つけることはとても困難です。ひらがな・カタカナですと辞書をひくことができても、漢字はわからない場合は彼らにはどうしようもありません。「日本人は忙しい」というイメージを持っており、会社の人にも聞けない恥ずかしがり屋さんも多いです。
もちろん、一番大きな目的は「しっかり働き、しっかり学ぶこと」ですが、休日に家に引きこもってばかりでは、充実した日本の生活ではありません。2020年1月よりコロナの影響でなかなかオフラインで人と会うことが難しくなっています。現在はFacebookのグループを作成し、日本の情報を伝えています。
また、専門のフィリピン人スタッフをアサインし、彼らにとっての「日本の母(姉?)」になってもらいます。異国で働くことに対しての不安を少しでも取り除くためです。また、企業の思いをより正確に伝え、コミュニケーションを円滑にするためです。やはり母国語でなければ細かいニュアンスは伝わりにくいところもあるのです。
これらを通して、企業にも「この子にはずっと会社にいてほしい」「たくさん学んでほしい」と思ってもらえるような人材、労働者にも「日本にきてよかった」「この会社で良かった」と思ってもらえる、そんなマッチングを目指しています。
よく頂く質問
Q.フィリピン以外の国は対応しないの?
A.同じ思いで共感できる学校があった場合、検討致します。ただし、英語が話せる国に限定されます。
Q.ARCH plus株式会社では何をしているの?
A.就労ビザの範囲になる職種の就職斡旋を行っております。(英語教師など)
また、フィリピンは外国人採用までの手続きが特殊な国になりますので、フィリピン人を受け入れたいがやり方がわからない、どこを信頼していいかわからないという監理団体様のコンサルティングを行っております。また、現在フィリピン人労働者受け入れている企業様/監理団体の通訳業務も行っております。
さらに、今後は登録支援機関として特定技能ビザの取り扱いも予定しております。
外国人受け入れマニュアル
最後に、以下に弊社が作成した、技能実習生用の外国人受け入れマニュアルを添付致します。
現在外国人を受け入れている方はもちろん、受け入れを検討されている方も是非参考にして頂けると幸いです。
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