介護技能実習生の受け入れでフィリピン人をおすすめする7つの理由
介護人材の確保のために介護技能実習生の受け入れを検討されている法人も多いでしょう。現在、介護業界では外国人材の力を借りることは必要不可欠になっています。
外国人技能実習制度において受け入れ対象となっている国は現在15か国。
その中で、どの国の人々が高齢者介護に適しているのか、さまざまな口コミや評判を見かけるようにもなりました。
その中で注目されている国のひとつとして「フィリピン」があります。技能実習ビザという括りで見ると、ベトナム、中国が圧倒的に多いですが、EPAなども含む「外国人介護士」としてはフィリピンからの受け入れがもっとも多くなっていることが知られています。※1
高齢者を敬う文化があり、日本人に対する友好的な気持ちを持っています。また介護・看護においても優秀な人材が多いと評判になっています。
そのためフィリピン人が「日本の介護を支える」といったことも、真剣に語られるようになっているのです。
ここでは介護施設の方向けに、フィリピンをおすすめする理由をご説明致します。フィリピンの国民性などについても詳しくお伝えしていきます。
※1参考:(公益社団)国際厚生事業団「外国人介護士の現状」より
目次
介護技能実習生の受け入れでフィリピンをおすすめする5つの理由
・優秀な人材が多い
・経済的な理由や雇用を求めている人が多い
・日本人に対して友好的(親日国)
・体格がよく介護に適した体型の人が多い
・顔つきが日本人と似ていて高齢者も受け入れやすい
・フィリピンでは介護職が人気
無借金で来るので実習生が働くことに集中でき、トラブルも少ない
介護技能実習生の受け入れでフィリピンをおすすめする理由は、「介護現場の即戦力となりうる」ということが挙げられます。
その根拠が上記3つのポイントです。
フィリピンの実情や実際に雇用している法人の意見を踏まえて、解説していきましょう。
優秀な人材が多い
フィリピンの中で、介護職員として日本で働きたいと考えている人々は、もともと自分の特技や資格などを活かしたいと考えている人が多いので、優秀な人材が多いことが特徴です。
そのため介護現場においても、日常的な介護業務だけではなく、さまざまな場面において期待されていることが分かります。また、フィリピンの法律で、海外で介護士として働く人材はフィリピンの国家資格(日本の介護福祉士のようなもの)を取得しなければ、出国ができないことから、介護の勉強もしっかりしていることがわかります。
国民性として就労意欲がとても高いことが特徴的で、さらにホスピタリティが高いので高齢者からの好感度が高いことも期待度が高い理由だと言えます。
「日本の文化や言葉を理解することが難しい」と報道されることが多い外国人介護職員の中で、勤勉な態度によって日本での生活に溶け込んでいこうとする国民性は高く評価することができるのではないでしょうか。
日本での就業を求めている人が多い
フィリピンは40年以上にもわたって続いていた内紛が終わり、治安の安定と共に、仕事を求める人々が増えてきました。
ただ経済発展はこれからの課題で、フィリピン国内での仕事はまだまだ少ないために、国外に出て介護職員として就業を希望している人々が多くなっています。
そのため短期間での働き方ではなく、長期にわたって日本で働き続けたいと考えている人が多いのが特徴です。
フィリピンから距離的に見ても近く、日本での人材不足はフィリピン国内でも知られていますので働きたい人が多いのは当然のことでしょう。
日本人に対して友好的(親日国)
フィリピンは親日国として有名で、国民の多くが日本に対して好感を持っていることが知られています。
フィリピンでは日本企業が多く進出しており、家電製品や車などで日本製のものを見かける機会も珍しいことではありません。また日本のアニメがフィリピンでも人気となっています。
フィリピンでの生活において日本の文化が溶け込んでいることも、日本で働きたいと考える人が多い理由なのではないでしょうか。
体格が良く介護に適した体型の人が多い
フィリピンの人々はがっちりとした体格の人が多く、介護に適した体型の人が多いので、受け入れる事業所にとっても、介護される高齢者にとっても安心です。
外国人技能実習制度で受け入れを行っている15か国の中でみても、体格の良さをおすすめの理由として挙げることができます。
どれだけ介護に対して熱意があるとしても、やはり介護は重労働であることは間違いありません。細身で華奢な体型であれば、腰痛や体調不良など心配になるでしょう。
しかしフィリピン人であれば、安心して受け入れることができるのではないでしょうか。
顔つきが日本人と似ていて高齢者も受け入れやすい
フィリピンの人々の顔つきは、比較的、日本人に似ていると言われます。高齢者からも、それほど違和感なく受け入れられることは間違いありません。
丸顔で優しい顔の人が多く、また表情豊かで明るい国民性がありますので、高齢者だけではなく事業所のムードメーカーとなっているフィリピン介護士も少なくありません。
そのため「高齢者が外国人を受け入れてくれるだろうか」と不安になっている事業所であっても、安心して受け入れることができるでしょう。
フィリピンでは介護職が人気
フィリピンはキリスト教徒が多く、その教えにより年上を敬う文化が定着しています。大家族が多いので、両親が共働きの家が多く、家では祖父母に育てられるのが一般的です。そのため、年老いた祖父母の面倒を見ることが当たり前になっているのです。南国という土地柄か、人とのコミュニケーションが大好きなフィリピン人は、看護、介護の仕事を好む傾向があります。多くのフィリピン人看護師/介護士が様々な国々で働いています。技能実習の中でも介護の応募が集まらず、「介護職種は他職種よりも雇用条件をあげないと募集が集まらない」という国もあるようですが、フィリピンでは全く逆で、介護の仕事を好んで選ぶ人が大勢います。「給料が高いから技能実習の中でも介護の仕事を選ぶ」という条件を見ての応募ではなく、純粋に「介護の仕事がしたい」という気持ちから集まってきます。
無借金で来るので実習生が働くことに集中でき、トラブルも少ない
一般的なケースでは、実習生は借金を抱えた状態で入国します。平均にして30〜40万円。悪質なブローカーが間に入ってしまうと、100万単位の大金を徴収された状態で日本にやってきます。多くの実習生は払うことができない金額ですので、家族や友人、送り出し機関のグループ会社や提携先が経営する金貸し業からお金を借りて来日します。このような借金は利率が非常に高いため、日本に来てからもお金の心配が常にある状態になってしまいます。実習生の手取りに対して借金が多ければ、技能を学ぶことに集中できないことは容易に想像がつきますね。技能実習生を送り出す他国ではこのような状況ですが、フィリピンでは、渡航するまでの教育費用、ビザ申請費用、航空券代などを含めたあらゆる費用を「フィリピン人に請求してはいけない」という法律が定められているため、悪質なブローカーが存在しません。他国と比較しても、フィリピン人の失踪率は最下位となっており、非常に安心できる送り出し国となっています。
参考:https://www.mlit.go.jp/common/001273509.pdf
フィリピン人の国民性
・お年寄りを大事にするという国民文化
・明るく陽気、おもてなしの精神が強い
・英会話力に優れている
介護技能実習生の受け入れを躊躇している理由として、「日本の文化に慣れずに続かないのでは」「日本式の介護に慣れないのでは」ということが考えられます。
しかしフィリピン人の『国民性』は、日本での介護に適している理由として挙げることができるでしょう。
お年寄りを大事にするという国民文化
フィリピンでは若者が高齢者を敬う習慣があり、日本人以上に「親は子供が責任を持って面倒を見るもの」と考えています。
高齢者は家族と同居することが一般的ですので、日本的な考え方を持っている国民なのです。
またとても寛容で優しい人が多いのも、介護に適している国民性だと言えるでしょう。
明るく陽気、おもてなしの精神が強い
フィリピン人は、いつも明るく陽気な人が多いのが特徴的です。そのため介護現場においても笑顔で接することができ、高齢者からも好感を持たれています。
おもてなしの精神であるホスピタリティが強いことでも知られています。そのため介護業界だけではなく、多くのサービス業において注目されているのです。
スキルを積み上げていく中で、どんどん質の高い介護サービスへと繋げていくことができるでしょう。
英会話力に優れている
フィリピンはもともと公用語が英語とされているために、高い英語力を使って国外に就職することが当たり前となっています。
そのためコミュニケーション能力が高いことが知られています。
明るくホスピタリティが高く、また勤勉な人が多いことから、難しいと言われる日本語もマスターすることができるのです。
まとめ~介護技能実習生ならフィリピン人がおすすめ!
介護技能実習生を受け入れる場合、「日本語でのコミュニケーション」「会議参加・記録など」が課題であると言われることがあります。
しかし冒頭からお伝えしている通り、フィリピン人が持っている国民性、日本人への友好的な姿勢は、介護現場の戦力としてだけではなく、明るいムードメーカーとしても期待できるでしょう。今入国している実習生の中には、介護福祉士の資格取得を目指している人材もいます。
技能実習と一言で言っても、受け入れる技能実習生個人の資質はもちろん、受け入れ団体や送り出し機関によって、大きく未来は異なります。正しい情報を仕入れ、自社のニーズにあった人材を採用し、外国人を受け入れる対策ができれば、とても素晴らしい未来が待っています。逆に、紹介や営業に流されて正しい情報を仕入れないま採用してしまうと、問題が多発してしまうことも多々あります。
まずは、どこの国の実習生を受け入れたいのか、を吟味する必要があります。
我々の提携しているフィリピンの学校では、毎日多くのフィリピン人介護士・看護師が日本語、そして介護の勉強をしています。御社の施設の雰囲気を明るくし、戦力になる人材をご紹介致します。
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